高山勝成4度目の世界王座返り咲き 負傷判定で加納の最年少記録阻む

高山勝成が左まぶたから出血し試合が終了=三田市駒ケ谷体育館アリーナ(撮影・山口登)
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 「ボクシング・WBO世界ミニマム級王座決定戦」(20日、三田市駒ケ谷運動公園体育館)

 ミニマム級で主要4団体を制覇した元王者で現在同級2位の高山勝成(33)=仲里=が6回58秒、3-0の負傷判定で、同級1位・加納陸(18)=大成=を下し、自身の国内記録を更新する4度目の世界王座返り咲きを果たした。

 元世界2階級王者・井岡弘樹氏の持つ18歳9カ月10日を6日更新する国内最年少の18歳9カ月4日での世界王座獲得を狙った加納が、サウスポースタイルから左ストレートを決める上々の立ち上がり。しかし国内最多となる16度目の世界戦に臨む大ベテランの高山は、2回から距離を詰めてペースを奪いにいく。3回に偶然のバッティングで左目上の古傷から出血するアクシデントに見舞われたが、そこからさらにペースアップ。5回にはKOを意識したかのような右ストレートを再三打ち込み、加納を追い詰める。

 しかし6回、高山の出血が酷く、ドクターの助言で主審が試合をストップした。WBOルールにより6回までのスコアカードに勝敗は委ねられ、高山の勝利となった。スコアは59-56、58-56、59-55。

 王座返り咲きを果たした高山は「負傷判定になったのは残念です。頭(バッティング)は気をつけていましたが…。加納選手はまだ未来がある。自分は33歳。1ラウンド1ラウンド、大切に戦い、勝利に結びつきました」と振り返った。

 高山の通算戦績は40戦31勝(12KO)8敗1分け。加納の戦績(国内デビュー後)は6戦5勝(2KO)1敗。

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