高山V2 恒成と大みそか統一戦約束!

 「ボクシング・IBF世界ミニマム級タイトルマッチ」(27日、エディオンアリーナ大阪)

 日本ボクシング史上初の4団体制覇王者・高山勝成(32)=仲里=が8回1分20秒、同級10位の原隆二(大橋)にTKO勝ちし、2度目の防衛に成功した。リング上にはWBO世界ミニマム級王者・田中恒成(20)=畑中=が上がり、次戦の対戦を約束。大みそかに愛知県体育館で王座統一戦が決定的となった。

 歓喜に沸くリング上で、高山は若き王者を探した。「田中くん、どこおるの?」。観客席から手を振って応えた田中がリングに登場。「大みそかに愛知県体育館を予定している。高山さんとやれたらと思っている」と挑戦状をたたきつけた。

 「俺もやりたい」「僕もお願いしたい」。両雄はガッチリと握手。両団体の指名試合など細部を詰める必要はあるものの、大みそかの王座統一戦は決定的となった。

 田中が10回TKO勝ちした原を8回で仕留めた。3回、右目上をカットしてからは攻撃へギアを転換した。7回、左ボディーで相手をくの字に折ると「(原の)スタミナも集中力も切れていた」と言う8回、左ボディーから一気の40連発。レフェリーが試合を止めた。

 南アフリカ、メキシコなど敵地で猛者と拳を合わせ、キャリア14度目の世界戦。「彼とは見てきた景色が違う」と話した通りの実力差だった。

 32歳、周囲の衰え説も一蹴した。小野心、大平剛に続き、日本選手の挑戦をはね返し、田中と頂上対決だ。名古屋の菊華高に通う高校2年生にとっては第2の地元。「クラスメートに生で試合を見てもらえる」と、念願の愛知決戦に腕をぶした。

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