鈴木悠平、背水の覚悟で3度目王座挑戦
「日本ライト級タイトルマッチ」(9月16日、島津アリーナ京都)
ボクシングの日本ライト級1位・鈴木悠平(25)=真正=が18日、背水の覚悟で日本王座戦に挑むことを誓った。9月16日に島津アリーナ京都で同級王者・徳永幸大(ウォズ)に挑戦する。同王座には2013年2月、14年4月と2度チャレンジしたが、いずれも失敗。「ここで負けたら先はない。最後のつもりでやる」。3度目の日本王座挑戦に、引退覚悟で王座を奪いにいく。
この日は神戸市兵庫区の所属ジムで東洋太平洋同級王者・中谷正義(井岡)と6ラウンドのスパーリングを決行。長身の徳永と似た体格の現役王者を相手に、ジャブをかいくぐって果敢に打ち合った。
実家は関西屈指の高級住宅地・芦屋だが、ジム近くに家賃5万円のワンルームを借り、パチスロ店でアルバイトをしながらボクシングに打ち込む日々を送る。7月初旬にはポートアイランドと神戸空港を結ぶ橋長1187メートルの「神戸スカイブリッジ」をひたすらダッシュする合宿を張り、足腰を鍛え抜いた。「スタミナがついてきたという実感がある。最終ラウンドでも倒せるように走り込んで、KOを狙いたい」。覚悟を決めて“三度目の正直”を実現する。
