八重樫もう負けん!3階級制覇へ闘志

 「WBC世界ライトフライ級王座決定戦」(30日、東京体育館)

 3階級制覇に挑む八重樫東(31)=大橋=が20日、横浜市の大橋ジムで練習を公開した。9月5日にローマン・ゴンサレス(ニカラグア=帝拳)に敗れてフライ級王座を奪われたものの、すぐに巡ってきたビッグチャンス。「自分の持っている力を出し切りたい」と全力投球を誓った。また、東洋太平洋スーパーフライ級王座決定戦に臨む松本亮(20)=大橋=も初のタイトル戦へ闘志満々で抱負を語った。

 ロマゴン戦の激闘は絶対に無駄にしない。無敗の怪物ゴンサレスと雌雄を決してから3カ月。八重樫が早くも3階級制覇を目指してリングに上がる。大橋秀行会長は、「ロマゴンといい試合をやっても、ここで負けると全てがなくなる」と今回のタイトルマッチの重要度を強調。もちろん、八重樫自身もすぐに巡ってきたビッグチャンスを必ずものにする意気込みだ。

 対戦相手のゲバラは170センチを超える長身ボクサー。フィジカルトレを指導する土居進トレーナーは、身長差がある相手に素早い出入りができるように下半身を重点に鍛え、さらに腹筋を中心とした体幹トレで手打ちのパンチの矯正に努めた。

 約2年間、フライ級で戦ったことで「体力面では、すごく有利に感じるはず」と同トレーナーはパワーアップの効果を示唆する。

 今月に入って本格的な減量期間に突入し、家族と離れてジムの近くで一人暮らし。買い物、自炊も苦にせず、体重もリミットまであと約4キロ。シャドー、ミット打ちなどのメニューをこなしたあと、土居トレーナーによる筋力トレで仕上げ体調は万全だ。

 世界初挑戦のイーグル京和戦(07年6月)、ミニマム級統一戦の井岡一翔戦(12年6月)で敗戦を喫しても、強い精神力で何度も立ち上がってきた。「もう負けることは許されない。自分のボクシングを信じて戦う」と決死の覚悟を示した。

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