八重樫“対ロマゴンボディー”完成

 「WBC世界フライ級タイトルマッチ」(9月5日、代々木第二体育館)

 王者・八重樫東(31)=大橋=が28日、4度目の防衛戦に向け、横浜市内の大橋ジムで、スパーリングやミット打ちなど練習を公開した。

 39勝(33KO)無敗のローマン・ゴンサレス(27)=帝拳・ニカラグア=が相手。「生ける伝説と同じ時代にいるのは幸せ」と言う八重樫は、最強の肉体を作り上げ迎え撃つ。

 「初防衛戦(13年8月、ブランケット戦)からゴンサレス戦を想定して体を作ってきた」という土居進フィジカルコーチが特に強調したのが首周りの強さだ。

 「周りの人から薬を使っているんですか?と聞かれるほど太くなった。完全にナチュラルなんですよ」と苦笑い。両腕に体重の約1・5倍の負荷を持って肩を上下させる運動をあくことなく繰り返し、作り上げた。

 体幹のよろいもハンパではない。八重樫の腹を踏んで鍛える松本好二トレーナーは「親指でピンポイントを踏むのに、筋肉が硬くてろっ骨と区別がつかない」と言うほど。

 「靴をはいたまま踏むとろっ骨を折ってしまうこともあるので、裸足で筋肉を探りながら踏んでいるんですが、本当に筋肉がすごい。筋肉も内臓も鍛え上げています」(松本トレーナー)。打ち合いを想定したボディーは完成だ。

 ロマゴンは幾多の王者が対戦を避けた最強挑戦者。圧倒的不利の予想だが、大橋会長は「強い相手から逃げる風潮がある。伝説的な相手から逃げるのがおかしい。八重樫も同じ意見」と、対戦そのものの意義を強調。もちろん「ペースを握って激闘に持ち込んで…」と金星?防衛を描いている。

 八重樫は「自信はさほどないし、勝負はふたを開けてみないと分からないけど、ハイリスクハイリターンは承知している」と、鍛え上げた肉体で、真っ向から怪物退治に挑む覚悟だ。

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