「日本ライト級タイトルマッチ」（２３日、後楽園ホール）

　王者・加藤が７度目の防衛に成功した。積極的な挑戦者の突進を正確なワンツーで封じ、４回に右ストレートでダウンを奪うと最後まで主導権を渡さず、８回のラッシュでフィニッシュした。

　相手の突進は想定済みで、佐藤トレーナーとは「ワンツーから崩していく」と作戦を練り、その通りの展開に持ち込んだ。

　試合後の加藤の顔はほぼ無傷。「４回にダウンを奪った後、仕留めたかったけど時間が足りなかった。次のラウンドで決めないと」と、笑みを浮かべて試合を振り返った。

　今後の目標を「年内に世界ランキングに入って、来年世界挑戦したい」と明言。次戦は、この日のメーンで勝ったＷＢＣ世界ライト級１０位の荒川仁人（八王子中屋）戦となる。ランカーを倒して世界への足がかりとする。