近藤真彦、実は「白鳥」のような人

 歌手・近藤真彦が50歳にしてトライアスロン大会「ITU世界ロングディスタンストライアスロン選手権」の日本代表に選ばれた。

 “ジャニーズの長男坊”でありながら、レーサー、レーシングチームオーナーの顔を持つ近藤。ひょうひょうと人生を謳歌しているように見える。だが実は近藤は「白鳥」のような人。優雅に水面を滑りながらも、水中で懸命に水を掻く努力家だ。

 もう10年以上前になるだろうか。近藤と話している時に「どんなに飲んでべろべろになって帰っても、必ず次の日に走る」と聞き、驚いた。毎朝15キロくらいは走るというのだ。2~3年前に「走ってます?」と聞いた際にも「もちろん」と答えており、ランナーとしてはもう10年以上のベテランだ。

 自転車もしかり。これも10年ほど前。インタビューで「墓参りに自転車で行った」「自転車で海を見に行った」と自転車が趣味であることを明かしてくれた。当時の自宅からの距離は100キロ近かったのではないだろうか。意外な趣味だなと思ったことを覚えている。トライアスロンを始めたのは自然な流れだ。

 歌手としてレコード大賞を受賞、カーレースでは優勝してきた。何にでも真剣に挑み、努力し、“極める”のが近藤だ。トライアスロンに関しても、血のにじむような努力をしていることは想像に難くない。

 私が知っている近藤は、優しくて、律儀で、思いやりのある大人の男性だ。家族を大切にし、後輩に何かあるとすぐに連絡して話を聞く人。若いタレントを連れて飲みに行き、お金の使い方や紳士の遊び方をさりげなく教えてあげる人。だから多くの後輩が慕い、ジャニーズの“長男”であり続ける。

 だが、近藤は自身の美学として、努力を表には出さない。ファンの人が愛する「やんちゃでオレ様のマッチ」で居続けるためだ。近藤は言う。「昔は『ギンギラギン』ばかり言われることに抵抗があったけれど、今は分かったんだよ。オレは『ギンギラギンのマッチ』でなきゃいけない。ファンの人のためにかっこいいマッチであり続ける」。

 大会に関しては「ビリ覚悟」と話したが、それでもいいと思う。50代で挑むかっこよさを体現してくれると信じている。(デイリースポーツ編集委員・原田智恵)

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