“稲村さん始球式問題”主催者側は責任をすりかえていないか!?

 中学生の野球大会で始球式を行ったタレント・稲村亜美に、多数の球児が殺到するアクシデントが起きた。稲村は「私は大丈夫です」と話しているが、思わぬ騒動に発展。周りの大人たちがもっと配慮していれば、ここまでの混乱にならなかったのでは?ハイヒール・リンゴは、主催者側の危機管理の甘さを指摘する。

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 “神スイング”で知られる稲村亜美さんが中学野球大会の始球式で球児の大集団に囲まれた一件がありましたが、私はこれは主催者側に非があると思います。日本リトルシニア中学硬式野球協会関東連盟のホームページを見ましたが、そこにあった短いおわび文はまるで“子供たちが悪い”とも捉えられる書き方でした。

 そりゃあ、主催者が悪いでしょう。あの年代の少年たちは、自分の好きなタレントが目の前へ来たら大騒ぎして近寄りたくなるでしょう。ある種それは健全なこと。それが暴走につながらないように、大人が止めないと。ネットに投稿された動画も見ましたが、あの状況で、稲村さんは球児たちが密集する輪の中心にいて、とても危険な状態でした。なぜだれもマイクを持って止めに行かないの?と思いました。

 もし、将棋倒しが起きていたら、だれかが死んでいてもおかしくない状況ですよ。あれだけのことが起きたのだから、関係者、連盟はもっと真摯(しんし)に反省し、改善策を出すべきです。

 もし、稲村さんが、この騒動が原因でPTSDを発症し、人前に出るのが仕事なのに、人が大勢来たら怖くなってしまったらどうするんですか。一人のタレントの人生がめちゃくちゃになる。連盟の大人たちは、そこまで考えているんでしょうか。稲村さんが騒動の後「大丈夫です」とコメントしたのは、子供たちを傷つけないように、大人の対応をしたんだと思います。

 一方で、連盟側はまるで少年たちだけが悪いようになっています。ホームページには「チームを通じて猛省を促すとともに、今後このようなことが起きないよう役員一同指導者、選手の教育を続けてまいります」とあります。これは責任をすり替えていませんか?

 大人がこうして責任を取ることから逃げるから、子供もまたそれをマネするんだと思います。自分たちの危機管理が甘かったことをきちんと反省し、その責任の所在を明らかにしないと。大人たちのこの逃げの行動、野球少年にどう響くのでしょうか。

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