【サッカー】本田圭佑流人生訓「後悔しないカッコイイ生き方」とは…

 サッカー日本代表FW本田圭佑(31)が、16日に金沢大学で講演した。翌日の紙面には、サッカーに関する話題が中心になった。だが、講演ではサッカーの話題がほんの一部。約600人の学生に投げかけたのは本田流の人生訓だった。

 本田は自ら保有するサッカースクールのコーチに、伝えている言葉があるという。

 「失敗は自慢できる」

 「失敗した人ほどカッコイイ」

 「失敗しない人に魅力はない」

 “失敗”にまつわる、3つの言葉だった。

 講演の最初で、こう話した。

 「僕は時間は限りあるものとして生きています。死ぬということに対しての意識が人よりも強い。とにかく後悔をしたくない」。

 限りある人生の中で、後悔することを否定的にとらえる。

 「どんな失敗でも幸せな後付け、理由付けができるんだということが、唯一、後悔しない方法、人生をより豊かにする方法だと日々感じながら生きています」

 常に成功すれば後悔することはない。しかし人間は失敗する。後悔しない方法として説いたのは、失敗をポジティブにとらえること。失敗について前向きな“上書き”をすることで前に進んでいけるということだった。

 会場には立ち見も出て600人。収容しきれない学生がさらに多い800人もいた。大盛況の中、これから社会に出る若き後輩たちに訴えたのは、“失敗論”とも言えるものだった。

 そして、目を輝かせて聴講する学生に、少し声を大きく、格言を発した。

 「成功にとらわれるのではなく、成長にとらわれろ」-。

 「そういうことで、みなさんの普段の考えや行動がよりチャレンジングで、将来、後悔をしないようなカッコイイ人生を歩むのではないかなと。やりたいことを貫くときに、責任が生まれて、どういう結果であれ、努力をしたら必ず成長します。そこに喜び、達成感を得て、過去の失敗を回りに自慢できる人間になってほしい」。

 ことわざで「失敗は成功のもと」という。本田にとっては「失敗は成長のもと」というべきか。“失敗のススメ”とも言うべき思いが込められた。

 「失敗を恐れないメンタリティーを身につけていただいて、成功にとらわれず成長にとらわれて、日本での成功することにとらわれず、世界に挑戦してほしい」。

 世界に挑戦し続けてきた男が身をもって体験して得た、人生訓。その言葉を通じて日本の後輩たちに、ジャンルを超えた世界挑戦の夢を託していた。(デイリースポーツ・鈴木創太)

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