虎ドラフト1・2位コンビ当たりの予感

 昨年のドラフト会議翌日。中西投手コーチは満足そうな表情を浮かべていた。阪神は1位指名した有原(早大)、山崎(亜大)を続けてクジで外し、3度目の指名で新日鉄住金鹿島・横山の交渉権を獲得した。続く2位では同僚の石崎を指名。結果的に2年連続2度クジを外すという形になったが中西コーチにショックの色はなかった。

 「あれはかなりいいぞ。2位もいい。中(リリーフ)ならすぐに使える」とニヤリ。決してリップサービスではない。投手陣を預かる立場からすると、昨年のドラフトは大満足の結果だったのだ。

 その言葉を裏付けるように、横山は11月に台湾で開催された21Uワールドカップに日本代表として出場。登板3試合、10イニングで20三振をマークした。最速151キロを記録するなど、一躍、脚光を浴びる存在となった。

 来季の先発ローテを考えると、メッセンジャー、藤浪、能見、岩田は確定的。残り2枠を昨季5勝の岩崎、今季から先発に転向する金田、昨年のドラフト1位岩貞、高卒6年目秋山らで争う。ここにルーキーが割って入る可能性は十分にある。

 中西コーチは「高めのボールで空振りを取れる。岩貞、岩崎とも違う。チームにいないタイプだな」と高評価しているが、現時点で慎重な姿勢を崩していない。横山について、「期待はしているが、(1軍戦力の)計算はしていない」と宜野座キャンプの参加も未定の状況。8日から始まった新人合同自主トレでは、21Uワールドカップの疲労を考慮し、ノースロースタート。今後の動きをチェックしてから、キャンプの振り分けを判断する考えだ。それは石崎についても同様。それでも「いけるとなれば当然、(1軍に)入れていく」と期待を込めた。

 今オフはオリックス・金子、中日・山井の獲得を狙ったが、いずれも残留を表明。補強失敗に終わったものの、先発ローテを狙う若手にとっては追い風だろう。また、福原、安藤らベテラン勢が支えるリリーフも若手台頭が待たれる。

 若い力、ルーキーの活躍はチームを活気づける。横山、石崎、ドラフト4位・守屋(ホンダ鈴鹿)を含めて、今年は1軍入りのチャンスが広がっている。

(デイリースポーツ・杉原史恭)

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