【一問一答】柔道・山下委員長「銅で謝る必要ない」

 リオデジャネイロ五輪で柔道の最終日が12日に行われ、男子100キロ超級の原沢久喜(日本中央競馬会)が銀メダル、女子78キロ超級の山部佳苗(ミキハウス)が銅メダルを獲得。日本勢は過去最多の男女合計12個のメダルを手にした。

 日本男子は、7階級制となった88年ソウル大会以降、初の全階級メダル獲得の快挙を達成。「男女で最低でも金4つ。できれば6個」と目標を掲げてきた全柔連の山下泰裕強化委員長(59)による大会総括の一問一答は次の通り。

 -今大会を振り返って。

 「私個人としては14階級すべてでメダルを目標にしてた。結果的に12個で、2階級で獲れなかった。ただ、過去最高の10個を上回って、そういう意味では選手もコーチもよく頑張ったと思う。本音を言うと、もう少し金メダルが欲しかったが、日本選手より強いシード選手が銅メダルを獲って涙してる。勝ち上がっていく中で楽な試合は一つもなかった。アルゼンチンやコソボが金メダルを獲ったり、今回メダルを獲得した国も26カ国で過去最多。私が32年前ロスで戦った頃とは比較にならないくらいレベルが上がってる。そういう意味では選手がよく頑張ってくれた」

 -男子全階級でメダル獲得。

 「素晴らしい快挙。もう1個くらい金メダルが欲しいが、そんなに簡単なことじゃない」

 -ロンドン五輪からの復活か。

 「日本柔道が完全に復活したと、世界がそう見てると思う。これは亡くなった斉藤仁強化委員長、井上監督、共に頑張ったコーチや所属のコーチ、みんなの力がある。女子もいろんな問題起きた中、7階級で5階級メダル。南條監督もよく頑張った」

 -原沢とリネールの決勝を見て。

 「徹底して組み手を殺されて、投げられるチャンスなかった。リネールが勝負に徹して、僅差でもいいからリスクを完璧に減らして何としても勝ちたいと、勝負に来たなと思った。原沢も全力で攻めたけど。力の差は大きくないが、あそこを破っていくのは難しい。原沢や日本の柔道はこの悔しさをバネに、打倒リネールで頑張って欲しい」。

 -東京五輪に向けて金メダルを増やすには。

 「今はリオで精一杯でそこまでは考えられないが、組み勝てないと投げきれない。昨日の羽賀もそうだが、日本と組み合ったら投げられるから、なかなか組み手を獲らせてもらえない。いかにつかむか、あるいは最後まで掛けきる、投げきる、大野みたいな柔道を目指していくことが必要。今回、金を取った3人はリスクを取って攻めに行った。ここまできたら勝ちか負けしかない。やるかやられるか。東京に向けても、最後まで自分を信じて向かっていく強い精神力も必要かな」

 -日本国内では、銅メダルで謝る必要はないという意見もある。

 「当然ですよ。柔道関係者なら皆、メダルを獲ることがどれだけ大変かわかってる」

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