【篠原信一コラム】五輪には魔物なんていない!強い人間が勝つ

 いよいよリオ五輪が開幕しました。

 まず大切なことを言っておきましょう。「五輪には魔物なんていない」-。いるのは人間だけです。本当に強い選手が勝つ、それがオリンピックなんです。世界選手権で何度勝ってても負けるんです。…まあ、僕なんですけど。

 出場するのは、純粋に目標を持って五輪を目指してきた選手ばかり。メダルを目指していない選手はいないと思う。他の競技は置いといて、柔道は特にメダルを見据えて練習していると思う。みんなが海や山に行ってるときに、目標を持って練習してきたはず。それだけの思いを持って臨んでほしい。ああしとけば、こうしとけば…と思っている選手は勝てないと思うんですよ。

 勝ち負けという結果だけじゃなくて、しっかり組んで一本を取る柔道をしてほしい。ポイントを取って下がる柔道は見たくない。シドニーの自分のように気持ちの切り替えができず、力を出し切れないなんてことがないよう頑張ってもらいたいです。

 今回は柔道はもちろん、レスリングや体操など金メダルが狙えそうな種目もあるし、(2020年)東京五輪に向けて若手選手がいい経験を積めればと思います。レスリングは一緒に合宿したこともありますし、吉田、伊調とは何度も会って話しました。体操の内村選手とも、トレセンで何度も顔を合わせてあいさつしたことがあります。ゴルフの丸山茂樹監督とも顔見知りですし、気になる競技が多いです。

 4年に1度の世界中のビッグイベント。私に限らず、多くの人が寝不足になるんだろうなと思います。昨日のは良かった、感動した、悔しかったな…。それは勝負事。スポーツのくくりの枠で「頑張れニッポン!」。すがすがしい気持ちと熱い思いを出しながら話していければと思います。(デイリースポーツ特命リオ五輪応援団長・篠原信一)

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