村田が協栄の1億円オファー拒否

 「五輪メダリスト凱旋パレード」(20日、銀座)

 ロンドン五輪ボクシングで日本勢48年ぶりの金メダルを獲得したミドル級の村田諒太(26)=東洋大職=が20日、協栄ジム・金平桂一郎会長(46)から出された「契約金1億円」のプロ転向オファーについて「まだ直接の話はないが、可能性は極限のゼロに近い」と、事実上の拒否を宣言した。

 金平会長は五輪直後の16日に1億円プラス生涯保証など破格の好条件でラブコールを送ったが、村田の心は動かなかった。「協栄ジムさんには僕の同期で仲の良い渡部あきのりがいる。『1億円』とおっしゃってくれましたが、そのお金はどうか“あきべぇ(渡部の愛称)”のために使ってやってください」。プロで活躍する友人の名を出してやんわりと断った。

 とはいえ、プロが100%ないと言い切れないのが現状。「いろんな選択肢が自分の中にあっていいと思う。まだブレまくってます」。進路は国体近畿ブロック予選(24~26日)後に周囲と相談して決めるという。

 その相談相手に、村田が憧れる陸上の室伏広治が名乗りを上げた。この日、ともに銀座でのパレードに参加。室伏に「将来のプラスになる判断をすればいい。もし力になれるなら何でも相談してくれ」と激励され、村田は「ありがたいことです」と感謝した。18日に練習開始し、21日から東洋大に出勤。再び充実した日々が始まる。

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