男子400リレー、日本が決勝進出

 「ロンドン五輪・陸上男子400メートルリレー・予選」(10日、五輪スタジアム)

 山県亮太(慶大)江里口匡史(大阪ガス)高平慎士(富士通)飯塚翔太(中大)の日本は全体の4番目となる38秒07で決勝に進んだ。女子400メートルリレーは米国が27年ぶりに世界記録を更新する40秒82で4大会ぶりに制した。

 11日の男子50キロ競歩は森岡紘一朗(富士通)が3時間43分14秒で10位となり、山崎勇喜(自衛隊)は18キロすぎに失格、谷井孝行(佐川急便)は途中棄権に終わった。

 銅メダルの北京から4年、3人が入れ替わった日本男子400メートルリレーメンバーが、意地の走りを見せた。

 第1走者の山県が好スタートからトップにつけると、江里口、高平も首位争いを続けた。アンカーの飯塚は米国に突き放されたが、2位を死守。全体でも4位で決勝に進出した。100メートルで準決勝に進出した山県は「落ち着いて走るしかないと思ってた。いい感じで走れた」と胸を張った。

 出場権獲得の順位は16カ国中11位と低迷していた。しかし、直前合宿を経て、伝統のバトンワークも復活。山県、飯塚の大学生コンビの勢いも出始めた。唯一、北京を知る高平も「雰囲気が出てきた」と、手ごたえを口にした。

 予選とはいえ、3位との差はわずか0秒02差。2大会連続のメダルは十分に射程圏だ。飯塚は「前回、メダルを獲っている種目なので、期待されていると思う。38秒を切れればチャンスはある」と力を込めた。新世代を加えた“4人の侍”が、日本陸上短距離の魂をつなぐ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

五輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    注目トピックス