エース木村感涙「本当に良かった」

 「ロンドン五輪・バレーボール女子・3位決定戦」(11日、アールズコート)

 日本は3‐0のストレートで韓国を破り、銅メダルを獲得した。

 エースの瞳を、美しき涙が伝っていた。歓喜の瞬間、木村沙織(25)はセッターの竹下と抱き合い、声をあげて泣いた。「本当に、本当に良かった。今まで積み重ねてきたものが、しっかり最後まで出た」。真鍋体制の3年半を思い返すように、言葉をつむいだ。

 3度目の五輪。ただ、正真正銘のエースとして臨む初めての五輪だった。真鍋監督は就任時すぐに「エースはお前だ」と木村に伝えた。練習でも徹底的に木村をしごいた。重責に耐えながら着実に成長を遂げてきた。

 それでも「まだまだ真鍋さんが思い描く選手にはなれてない」。今大会後には東レを離れ、世界最高峰のレベルを誇るトルコリーグの強豪ワクフバンクに移籍する。「今年で26歳、バレー人生もそんなに長くない。成長できれば」。手にしたブロンズの輝きをさらなる糧として、エースは貪欲に成長を求めていく。

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