なでしこ、南アにドローも2位通過!
「ロンドン五輪・サッカー女子・1次L、日本0-0南アフリカ」(31日、ミレニアムスタジアム)
サッカー女子の1次リーグ最終戦が31日、行われ、準々決勝進出を決めていたF組の日本は南アフリカと0‐0で引き分けた。日本は1勝2分けの勝ち点5で、スウェーデンに次ぐ同組2位となり、準々決勝ではE組2位と対戦する。日本は第2戦までと先発を7人入れ替え、FW安藤梢(30)=デュイスブルク=や丸山桂里奈(29)=大阪高槻=らを起用したものの、ゴールには結びつかなかった。
金メダルへの試練なのか。既に敗退が決まっている南アフリカとの一戦は、下馬評を覆す、険しい戦いとなった。
チャンスをつくりながらもゴールが奪えなかったスウェーデン戦のように、ゴールが遠い。前半18分、右MFの高瀬からFW安藤に絶妙なクロスが供給されたものの、ゴールは奪えなかった。後半も何度も敵陣深くまで進入したが、最後までネットを揺らせかった。
意外な敵もなでしこを苦しめた。全天候型のミレニアムスタジアムの天井が閉められると、集まった南アサポーターが吹き鳴らすブブゼラの音が反響。増幅された音はピッチ内のコミュニケーションを寸断した。意思の疎通が図れないことに加え、“ラグビーの聖地”として知られる同スタジアム。安藤が「ピッチはボコボコで、芝生も悪い」と語っていたように、芝生に足を滑らせる場面もあった。
これまでの2試合から、先発メンバー7人を大幅に入れ替えた。佐々木監督の狙いは、メダル取りへの調整だった。「準々決勝以降に向けて、層を厚くすることで次に臨めれば…。一度五輪を経験しつつ、決勝トーナメントの苦しいところでやる中で、質が上がると思う」。主力を休ませることに加え、先も見据える。指揮官にとって悩みぬいた末の入れ替えだったが、勝利には結びつかなかった。
課題が浮き彫りになった1次リーグだが、2位通過は吉兆でもある。世界を制したW杯でも、イングランド相手に苦杯をなめたが、その後の選手間ミーティングなどで修正を図り、結束は強固なものになった。
試合後、ピッチ上で佐々木監督が緊急ミーティングを開くなど、修正に余念はない。準々決勝(3日)の試合会場は同じくカーディフだ。移動の負担も経験できるなど、戦いが激化する決勝トーナメントに向け、舞台は整った。大和なでしこは、格下相手の苦戦もメダル取りへのステップにする。
