「阪神‐ヤクルト」（２９日、甲子園）

　阪神が４点リードの四回に一挙５点を奪った。

　先頭・能見の右前打から１死一、二塁の好機をつくると、まず鳥谷が左前適時打を放ち、ヤクルト先発の赤川をＫＯ。代わった阿部からゴメスも左前適時打で続くと、マートンは中犠飛を打ち上げた。

　ヒッティングマーチは鳴り止まない。さらに今成の二塁打で二、三塁とし、狩野が左翼線へ２点適時打を放った。狩野は早くもこの日３本目の安打で猛打賞を決めた。

　鳥谷が「能見さんから始まったチャンスでしたし、無駄にせず点に結びつけられてよかったです」と言うと、ゴメスは「僕の打席からリリーフしたピッチャーだったけどしっかりとタイミングを合わせて打てるボールを逃さずに打ち返せたよ」と続けた。

　最後に狩野は「追い込まれていたカウントでしたが、阿部投手が阪神にいたときはバッテリーを組んでいましたので、いろいろと考えながら打つことができました」と振り返った。

　阪神は六回にも鳥谷、ゴメスの連打で無死一、三塁からマートンの一ゴロの間に１点を奪い、１０点目。２桁得点は８月５日の神宮でのヤクルト戦（２０‐１１）以来となった。