「阪神５‐４ヤクルト」（３０日、甲子園）

　阪神が連敗を３で止めた。

　先発・二神の後を受け、２番手で登板した歳内がプロ３年目での初勝利を挙げた。

　四回は１‐３とされ、なおも無死満塁のピンチ。ここで登板した歳内は石山を見逃し三振、続く山田を空振り三振、そして森岡を二ゴロに打ち取り、直後の味方の逆転につなげた。

　福島・聖光学院から入団３年目。１イニング１１球でのプロ初勝利は「試合が終わるまで分からなかったのでビックリ」という。

　逆転打のヒーロー・鳥谷とともにお立ち台に上がった歳内は、「ランナーのことは気にせずに、思い切って無我夢中で投げました。（空振り三振に打ち取った山田は）高校の時に甲子園で打たれたので、その気持ちもあり、思い切って投げました。最後はフォークです」と、大阪・履正社出身の山田にリベンジを果たしたシーンを振り返った。。

　「今は２位ですが、優勝を目指し一つ一つしかりやっていきたい」。歳内はポケットにしまっておいたウイニングボールを取り出し、右手で高々と掲げた。