「皇后杯・決勝、新潟0-1INAC神戸」(27日、等々力陸上競技場)
今季限りでの引退を表明し、現役最後の試合となったMF澤穂希(37)=INAC神戸=が後半33分にヘディングで先制ゴールを決めた。このまま逃げ切り、チームに2年ぶり5回目の優勝をもたらした。
チーム全員が願っていたシーンだった。0-0で迎えた後半33分、右CKのチャンス。キッカーの川澄は迷わずゴール正面に位置どっていた澤をめがけてボールを送った。相手マーカーと競り合いながら飛びつきヘッド。的確にコントロールされたボールはゴール右隅に吸い込まれた。自分の得点を見届けた澤は両腕を突き上げ、雄たけびを上げた。
チームメートもそれぞれが自分の得点のように喜んだ。FW大野らイレブンが駆け寄り歓喜の輪が出来上がった。澤はベンチ前にも駆け寄って控え選手とも喜びを分かち合った。
試合後は胴上げされ4度宙を舞った澤。「川澄選手のボールが良かった。当てるだけだったので。とにかく今日は得点を狙っていたので、決めて終われて良かったと思います。とにかく現役最後の試合でこういう形で得点を取れたのは本当にうれしく思います」とし感慨深げ。「私は今日で引退しますが、これからも日本女子サッカーが輝かしい場所であるために、1人でも多くの方々に応援してほしいと思います。今後とも日本女子サッカーを応援よろしくお願いいたします」と笑顔でファンに求めた。
守備的MFで先発した澤は、チームのバランスを保つため、得点は狙いつつも守備的なプレーを優先した。攻撃参加は状況が許した時のみ行った。セットプレーでは徹底して澤にボールが集まった。後半3分、4分とCKに頭で飛びこんだが、どちらもゴールには至らず。悔しさをあらわにしていた。