サッカー日本代表ＤＦ吉田麻也（２７）＝サウサンプトン＝が、ラグビーＷ杯イングランド大会を戦う日本代表に触発された。自身が住んでいるイングランドでの大会ということもあり、「率直にものすごく興奮しました」。ラグビーに関しての予備知識はなく、ＦＢ五郎丸歩のこともよく知らなかったようだが、「Ｗ杯で彼らのように世界を驚かせることを成し遂げたいと再確認しました」と気持ちを奮い立たせた。

　吉田は日本代表として８日にオマーンで、サッカーのＷ杯ロシア大会アジア２次予選のシリア戦に臨む。その直前にラグビー代表の南アフリカ撃破などの活躍をテレビで見届け、「テレビでラグビーを初めて１試合丸々見ました。率直にものすごく興奮しました」。予備知識はとどんどなく、五郎丸のキック前のルーティーンについても「侍のようなかっこいい名前の選手がなぜ蹴る前に変わったポーズをするのかも全くわかりませんでした」というラグビー初心者だが、魂は揺さぶられた。

　日本を背負うという立場ではラグビーとサッカーに変わりはない。「何より日本人の世界の舞台での活躍に心踊り、誇りを感じました。今回、競技は違えど同じ日本を背負ってた戦う彼らを見て、自分の仕事の素晴らしさに気づかされました」と感動したという。

　１４年のＷ杯ブラジル大会では勝利なしの１次リーグ敗退という結果に終わった。ラグビー代表の奮闘に触発された吉田は「３年後のロシアＷ杯にむけて今回のシリア戦に臨もうと思います！」と、決意を新たにした。