潮崎豪がGHC奪回 杉浦貴を下す

 「プロレス・ノア」(28日、エディオンアリーナ大阪)

 潮崎豪が鈴木軍のGHCヘビー級王者・杉浦貴を下して新王者となった。潮崎は序盤からチョップ連発などの気迫あふれる攻めで王者を圧倒。イス攻撃を交えた厳しい反撃を受け、鈴木軍の面々の介入にも悩まされたが、最後は豪腕ラリアット連発でねじ伏せて30分を超える死闘を制した。だが、その直後に鈴木軍のベンジャミンが現れて挑戦をアピール。潮崎は「GHCの誇りをかけてお前とやろう」と、その場で受諾し、両者の対戦が決定的となった。

 ノアの至宝を取り戻し、リング上のインタビューでは「この上ないぐらい幸せです!!」と、目を潤ませた豪腕。一度は全日本に移籍したものの、昨年11月に再びノアに戦いの場所を戻したが、「ノアのリングを守りたい」との思いは理解されずにブーイングを浴び、正式所属も認められないなど厳しい時を過ごしてきた。

 しかし、この日はファンの熱い声援が戴冠を後押し。「みなさんの声を全部受け止めないと、オレの次はないと思っていました。オレの試合を見てもらって、何とかしてもらうしかなかった。もう一度、言います。オレはノアのリングを守るために緑のマットに戻ってきました!このGHCを巻いて、プロレスリング・ノアの誇りを持って戦っていきます」とファンに宣言すると、ファンからは温かい拍手が送られた。

 4月には故郷の熊本が地震に襲われ、杉浦の挑戦者に名乗りを上げた際には「少しでも明るいニュースを届けたい」と訴え、この日、それを実現。「逆に熊本で気持ちを折らずに立ち上がろうとする人たちがいるからこそ、その人たちにパワーをもらった。次はオレが、小さな力かも知れませんが、少しずつ返していきたいと思います」と、さらなる奮闘を誓った。

 また、同タッグ王座戦は丸藤正道、矢野通組が10度の防衛を誇る王者のランス・アーチャー、デイビー・ボーイ・スミスJr.組を下して王座奪取。同ジュニアタッグ王座戦は王者の小峠篤司、原田大輔組が拳王、大原はじめ組を下して2度目の防衛に成功。次期挑戦者に新日本の邪道、外道組と鈴木軍のTAKAみちのく、タイチ組が名乗りを上げ、次回の防衛戦は3WAY戦で行われる方向になった。同ジュニアヘビー級王座戦は金丸義信が、4年目の若手ながら挑戦してきた熊野準を一蹴し、3度目の防衛に成功した。

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