拳四朗が初防衛 年内に世界挑戦へ

 「ボクシング・日本ライトフライ級タイトルマッチ」(14日、後楽園ホール)

 王者・拳四朗(けん・しろう、24)=BMB=が挑戦者で同級1位の角谷淳志(30)=金沢=を1回2分53秒TKOで下し、初防衛に成功した。

 スピード、テクニックにパンチ力が加わっていた。右アッパーで最初のダウンを奪うと、右カウンターからの左フックで再び倒した。ダメージの色濃い角谷は懸命にクリンチで逃れようとするが、体がくっついた状態から放つ左のショートが何度も顔面をとらえた。

 そして1回終了間際、左フックが引っ掛け気味に当たり3度目のダウンになると、レフェリーはノーカウントで試合を止めた。圧勝だった。

 拳四朗は「パンチ力が付いて、自分でもびっくりしている。体幹トレーニングをしている効果と思います」と振り返った。

 プロ入りしてから毎日、小さな負荷をたくさんこなすトレーニングを続けている。父親でBMBジム会長の寺地永氏は「明らかに体格が変わった。自重を使ったトレーニングで体の芯が鍛えている。付いたら落ちにくい筋肉になっている」と言う。拳四朗は「山の中とかで、犬のカッコやワニのカッコで動き回ったりするんです。最初のころは恥ずかしかったけど、もう慣れました」と笑った。

 勝利者インタビューで「年内に世界タイトルに挑戦して取ります」と宣言した。「日本人対決の方が盛り上がるので、田口さん(良一、ワタナベ)、八重樫さん(東、大橋)とできれば。どちらかと言えば、田口さんの方がいい」と、スパーリングで何度か手合わせしているWBA王者を名指しした。

 初防衛戦で、さらなる成長ぶりを見せつけた「童顔王者」から目が離せない。

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