腰手術の藤波が復帰戦を白星で飾る

吉岡世起)左)の足を攻める藤波辰爾(中)とLEONA=後楽園ホール
2枚

 「WRESTLE-1」(31日、後楽園ホール)

 9月3日に腰の手術を受けた藤波辰爾が吉岡世起をドラゴンスリーパーで仕留め、復帰戦を白星で飾った。

 傷口を保護するサポーターを着用して7月以来のリングに臨んだ61歳は、長男・LEONAとの親子タッグで、ドラゴンスクリューなどを披露。勝利を奪ったものの、満足そうな笑顔はなし。

 試合後も入念に屈伸運動を行って患部の状況を確認すると、「気力だけで(リングに)立ってるけど…。思うように戦えない歯がゆさがある。非常に悔しい」と率直な思いを口にした。

 新日本時代の89年に痛めた腰は、当時椎間板ヘルニアの診断で手術せず、1年3カ月欠場。今回は脊柱管狭窄(せきちゅうかんきょうさく)症も重なり、将来および現役続行のためにメスを入れることを決断。術後2カ月経っていない中、「リングの感覚は1人でトレーニングを積むより、相手がいるだけで勘が違ってくる」とあえて挑戦した。

 満足はいかない中で「手ごたえはあったのか?」と聞かれると、「あったと思う。こういう状況で満足したらいけないけど」と少しの光が見えたとした。

 「もう1回、自分の満足いく戦いができるまではというのがある」。決定済みの2試合を含め、年内のオファーが数試合あると明かした藤波は「実戦をやりながら、体の感覚を整えたい。きょうの試合は自分が今後、元に戻るか比較になるでしょう」と先を見据えた。

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