注目対決はアルバレス圧勝 強打健在
「ボクシング12回戦」(9日、米ヒューストン)
ボクシングのスーパーウエルター級ノンタイトル12回戦が9日(日本時間10日)、米国テキサス州ヒューストンのミニッツメイド・パークで行われ、元WBA、WBC世界スーパーウエルター級王者のサウル・アルバレス(24)=メキシコ=が3回2分19秒KOでジェームス・カークランド(31)=米国=に圧勝した。
ノンタイトル戦ながら、米大リーグ・アストロズの本拠地で挙行された注目のメキシコと米国によるスラッガー対決。開始のゴングとともにカークランドが突進して連打を繰り出すが、“カネロ”アルバレスはロープを背負いながらも冷静にガードしてやり過ごした。
アルバレスは反撃に転じると、1分40秒過ぎに右ストレートでダウンを奪う。その後も多彩なコンビネーションでダメージを与え、3回には右アッパーカットで2度目のダウン。再開後に右カウンターで豪快にカークランドを沈めた。
13年9月にフロイド・メイウェザー(米国)に0-2の判定負けを喫して王座を失ったアルバレスは強打健在を見せつけ、トップ戦線再浮上をアピールした。通算戦績は46戦44勝1敗1分け。果敢に攻めて散ったカークランドは11年4月に石田順裕(グリーンツダ、当時所属は金沢)に1回TKO負けして以来の敗北。戦績は34戦32勝(28KO)2敗となった。
