井上 増量効果状態は「最高」

王者オマール・ナルバエス(右)の前で表情を変えず予備検診を受ける井上尚弥(撮影・園田高夫)
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 「WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(30日、東京体育館)

 30日に東京体育館で行われるボクシングのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチおよびWBC世界ライトフライ級王座決定戦の予備検診が27日、都内のホテルで行われた。

 プロデビュー8戦目での史上最速となる2階級制覇を目指すWBO世界スーパーフライ級8位の井上尚弥(大橋)は、クラスを2つ上げたことで減量もスムーズに進み、「今まで最高のコンディションに仕上がっています」と万全の状態をアピール。ライトフライ級時代には筋肉をそぎ落とすような過酷な減量を強いられていただけに、所属ジムの大橋秀行会長も「全然違う。以前は試合どうこうというより、体重が落ちるかどうかが心配だった。今回は最後まで強い練習ができた」と階級アップの効果を語る。

 王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)は、フライ級とスーパーフライ級で合計27回も防衛している39歳の名チャンピオン。身長は158・5センチと井上尚よりも約5センチ低いが、「別に気にしない。私はもっと背の高い相手と戦ったことがある」と余裕たっぷり。井上尚の印象を聞かれても「何もない。普通だ」とにべもなかった。会見中には長男のアンドレス・ジュニア君(9)を呼び寄せて記念撮影するなど、最後まで貫禄たっぷりに王者の威厳を漂わせた。

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