イチ2安打で偉業まで14本 元同僚が感化

試合前にベースランニングをするイチロー(撮影・小林信行)
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 「タイガース7-5マーリンズ」(28日、デトロイト)

 マーリンズのイチロー外野手(42)はタイガース戦に「1番・右翼」で出場し、4打数2安打1四球。今季15度目のマルチ安打で打率は・340。メジャー通算2986安打でサム・ライスを抜いて歴代単独30位に浮上し、大台まであと14本とした。

 一回の打席は、初対戦の右腕、ペルフリーに三飛、二回2死二、三塁の好機で一ゴロ、四回2死一塁の場面で四球、六回は1死一塁から右前打。八回無死一塁の場面は4番手右腕、グリーンから中前打を放った。

 試合前の練習中。イチローの元に駆け寄ったのはタイガースの中継ぎ、ロウだ。04年ドラフトでマリナーズから指名され、06年から10年途中までイチローのチームメートだった右腕は再会を喜ぶとともに、メジャー通算3千本安打が近づいていることにひと足早く「おめでとう」との言葉を送った。

 この日は登板機会はなく、ブルペンからイチローの躍動する姿を見守ったロウは「見ていて本当に楽しい選手。よく言われていることだけど、年齢は単なる数字でしかないって思うよね」。イチローがこの2、3年はマリナーズ時代のような成績を残せていなかったことも知っており、「野球は難しい。慣れ親しんでいた場所や役割が変わることは簡単ではない。イチローはそれを乗り越えて今がある。想像だけど、苦しいときも彼はいつも『自分はやれる』というポジティブな気持ちを持っていたと思う」と話した。

 シアトルで一緒にプレーしていたころにイチローから『50歳現役』の話を聞いたことがあったそうで「冗談かと思ったけど、彼ならできる」と断言。自身は今月7日に33歳になったばかりだが、「イチローが50歳なら、俺は40歳まで投げるよ」と言って笑みをこぼした。

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