イチロー4安打、メジャー2954安打

メジャー通算3千安打までのカウントダウンをする場内の大型スクリーン(撮影・小林信行)
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 「マーリンズ3-2ナショナルズ」(21日、マイアミ)

 マーリンズのイチロー外野手(42)がナショナルズ戦に「1番・左翼」で出場し、4打数4安打1四球、1得点を記録した。昨年8月18日のブルワーズ戦以来となる1試合4安打で打率は・373(51打数19安打、7四球)。メジャー通算2954安打とし、今季中の3000安打到達ペースに乗せた。チームは連敗を「3」で止めた。

 正左翼手のイエリチが背中の違和感で試合前練習を回避。開始2時間前にラインアップが変更され、イチローが8日のフィリーズ戦以来、12試合ぶりに先発出場することが決まった。

 相手先発のロスとの過去の対戦成績は2打数1安打。4月20日の対決では三ゴロ併殺に仕留められている右腕に対し、初回の打席はフルカウントから9球目、156キロ(球場表示)の速球を鋭く振り抜き、中前へ運んだ。

 三回の打席は2死走者なしの場面でカウント2-1からの4球目、外角の150キロ速球を左方向へライナーで弾き返す。三塁手が差し出したグラブをかすめて左翼へ抜けた。

 1点を追う五回1死走者なしの打席は、ワンストライクからの2球目、132キロスライダーをライナーで左中間へ。左翼手がスライディングで捕球を試みたが、打球はグラブからこぼれた。

 出塁したイチローを相手バッテリーは警戒。しかし、2度目のけん制球が大きく逸れ、ボールがファウルエリアを転々とする間にイチローは三進。後続の右前打で同点のホームを踏んだ。

 2点を勝ち越した直後の六回2死二塁の打席は四球。敵軍ベンチは中継ぎ左腕のソリスを投入したが、カウント3-1からの5球目が外にはずれ、一度もスイングすることなく、一塁へ歩いた。

 2点リードの八回2死走者なしの打席は、3番手右腕、ペティットから左中間二塁打。フルカウントからの6球目、低めの142キロ速球をライナーで弾き返し、二塁を陥れた。

 メジャーでは自己52回目となる1試合4安打以上でシーズン19安打。残り120試合をこのペースで打ち続けると、年間73・3安打となり、メジャー通算3千本安打を突破する。

 日米通算では4232安打とし、P・ローズのもつメジャー通算安打記録まであと24本とした。

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