「マーリンズ４－３フィリーズ」（１日、マイアミ）

　マーリンズのイチロー外野手（４１）は「７番・左翼」で出場し、４打数１安打。二回に中前打を放って打率を・２６２とした。試合は、マーリンズがオズナのサヨナラ二塁打で３連勝。一時は「８」あった借金を「１」まで減らした。

　満面笑みのイチローが仲間たちとベンチから飛び出した。同点の九回無死一塁。オズナが左中間深くに放った打球で一走のスタントンが一気に生還。フィールドに歓喜の輪が広がった。

　この日のオズナは４安打と爆発。開幕直後には練習時間に遅れ、スタメンを外されたこともあったが、今では頼りになる４番だ。打率も３割に乗せた。

　２月のキャンプ初日から初対面のイチローを慕うドミニカ共和国出身の２４歳。試合後のイチローは「あの性格だから結果を残していけば、相手としては一番厄介な選手ですね。オズーナが打ってる時はチーム（の状態）はいいんじゃないですか」と話した。この日で１０試合連続フル出場。チームは最近１０戦で８勝２敗と好調を維持している。

　試合前の会見でレドモンド監督は、腰の張りで１５日間の故障者リストに入っている正左翼手のイエリチが３日からマイナーの試合で実戦復帰することを明かした。規則上は５日から戦列復帰できるが、指揮官は「状態を見ながら決めていく」と明言を避けた。