田中将が月間MVPと球団初の快挙達成

 米大リーグは3日(日本時間4日)、5月の月間最優秀選手(MVP)を発表し、ヤンキースの田中将大投手(25)がア・リーグの投手部門で初選出された。

 同賞はメジャー各球団の担当記者の投票で決まるもので、田中将は5月に6試合で先発し、メジャー初完封を含む5勝1敗、防御率1・88の抜群の成績を残し、ヤンキースの新人投手では史上初の受賞となった。

 日本選手の新人では1995年6月の野茂英雄投手(ドジャース)以来、19年ぶり。野茂は96年8月にも選ばれており、そのほかの日本選手では伊良部秀輝投手(ヤンキース)が98年5月と99年7月に2度受賞。野手ではイチロー外野手(当時マリナーズ、現ヤンキース)2004年8月に、松井秀喜外野手(ヤンキース)が07年7月に選出されている。

 試合前に朗報を受けた田中将は「うれしいです。以上です」と満面笑み。ア・リーグ15球団に所属する約180人の投手から選ばれたことに「自分自身で選ばれるとは思ってませんでしたし、ほかにもたくさんのピッチャーがいるので、聞いたときは『あ、獲れたんだ』という感じでした」と話した。

 6月最初の登板予定日は5日(同6日)のアスレチックス戦。「なかなか獲ることは難しい賞だとは思いますけど、これからも何回も獲れるように、そういうピッチングを繰り返し続けていけるように頑張りたい」とさらなる好投を誓った。

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