【皐月賞】蛯名、さえ渡った手綱さばき

検量室でC・ルメール騎手と笑顔で話す蛯名正義(左)=中山競馬場(撮影・三好信也)
2枚

 「皐月賞・G1」(17日、中山)

 8番人気の伏兵ディーマジェスティが“3強”を粉砕した。1分57秒9の皐月賞レコードで1冠目を奪取。これで関東馬は4連勝。皐月賞初Vとなったディープインパクト産駒が上位を占めた。

 3強対決で沸いた一戦は、1分57秒9のレースレコード決着。その要因は前半からの“急流”だ。前半1000メートル通過58秒4は、13年(勝ち馬ロゴタイプ)に次ぐレース史上2番目のハイペース。

 これはリオンディーズが掛かり気味に先行したことによって引き起こされた。3強の1角が前めの位置を取ったことで、他馬がそれを意識せざるを得ない形に。1番人気サトノダイヤモンドも4角手前から進出。後方で脚をためた上位2頭に、流れが向く結果となった。そのハイペースを見越した蛯名の手腕はさすが。ベテランならではの熟練の手綱さばきを披露した。

 掛かり癖を再び露呈したリオンディーズは、ダービー戦線から脱落した印象。勝ち馬とともに東京向きの決め手を見せたマカヒキ、休み明けを使った上積みが見込めるサトノダイヤモンド。この日の上位を占めたディープ産駒3頭が“新3強”として大一番を迎える。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス