北村弁護士 ベッキーの謝罪「珍しい」

 ロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル川谷絵音との不倫騒動で休業中のベッキーが、川谷の妻にあてて謝罪の手紙を送っていた。詳細な内容は不明だが不倫をわびるものだという。不倫当事者が不倫相手の配偶者に謝罪することの意義について、日本テレビ「行列のできる法律相談所」に出演する北村晴男弁護士に聞くと、「和解前の謝罪そのものが大変珍しい」との答えが返ってきた。

 弁護士登録をして約30年。これまでに多数の離婚案件に携わってきた北村弁護士は、不倫当時者から謝罪したいという相談を受けたことは「私としてはまったくない」と述べた。それだけに、ベッキーが川谷の妻に謝罪したことは「大変珍しい」という。和解が決定した段階であれば和解条項の1つとして謝罪が含まれることは珍しくはないが、それ以前の段階ではなかなか見られない。

 北村弁護士は「一般論として」と断った上で、「謝るくらいならそもそも不倫をしない。不倫当事者としては配偶者のことはさておき、相手が好きだという感情がまさるわけで、発覚したからといって謝らないのが通常」と述べた。そういう意味でもベッキーの行為は潔いとも言え、北村弁護士は「これ以上のイメージダウンを避けたいという思いもあるだろうが、本当に謝るべきと思ったのならいいこと。相手の心に響けば許してもらえるかもしれない」と効用を説いた。

 一方でベッキーの件に限らず、謝罪したことが逆の効果をもたらす場合も考えられる。謝罪をすることは不倫の事実を認めることになり、不倫された側が証拠を持っていない段階では「証拠」として扱われることになる。そのため、事実関係を争う場合は謝罪のタイミングは重要だ。

 謝るべきか、謝らざるべきか。不倫騒動が損害賠償請求訴訟に発展することについて北村弁護士は「判決であれば裁判所が認める額は100万円から200万円。弁護士費用やストレスを考えると得られるものは決して大きくない。それでも訴訟を起こすのは怒りが収まらないから。謝罪すれば怒りが収まり、比較的短期間でいい条件で和解に至る場合もあり得る」と述べた。

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 北村晴男(きたむら・はるお) 弁護士。長野県出身。日本テレビ系「行列のできる法律相談所」にレギュラー出演。趣味はゴルフ、野球。月2回スポーツなど幅広いテーマでメールマガジン「言いすぎか!!弁護士北村晴男 本音を語る(https://www.tama-project.com/mailmagazin/)」を配信中。

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