妻布枝さんが「皆様へ」コメントを発表

 11月30日に多臓器不全で亡くなった漫画家・水木しげるさんの妻・武良布枝さん(83)が1日、水木プロダクションの公式サイトで「水木しげるの家族から皆様へ」と題する一文を発表した。

 布枝さんは「『お父ちゃんが亡くなる』 信じられないことでした。『100歳まではいくようだネ、いや120歳かな』と水木はいつも話していました」と記し、自ら「これからも淡々と歳を重ねていつの間にか100歳を迎える、今後もずっと同じような日々が続いていく、と思っていました」などと思っていたことをつづった。

 水木さんは昨年暮れに心筋梗塞で倒れ、2カ月入院。今年2月には車椅子に乗って退院した。しかし「すっかり体力が落ちたのですが、その後持ち前の強さを発揮して少しずつ歩けるようになりました」と、それまでの人生同様、水木さんは不屈の姿勢で再起を目指した。

 とはいえ「最期は神様が決めることに従ったらええ」という水木さんの口癖を思い出しつつ、布枝さんは「苦しまず自然に最期を迎えられたことは良かったと思います」と、その死を受け入れている。

 布枝さんは、30日午後に帰宅した際、水木さんの最期について尋ねられ、「何もありませんでした。アイコンタクトだけ」とだけ答えた。

 2010年度上半期に放送されたNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」は、武良布枝さんの自伝(同名)を原作としてテレビ化された。

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