フジ社長 低視聴率は震災後の意識変化

 フジテレビの亀山千広社長(59)が27日、定例社長会見に臨んだ。開局以来初めて営業利益で赤字に転落したことについて、視聴率低下のきっかけは何と思うかと質問を受け、私見とした上で「(東日本大震災のあった)3月11日ではないかなと思います。やっぱり、今までの押し出してきたワクワク感だったり、ドキドキ感だったり、少し浮き世離れしたお祭り感がどこかで絵空事に見えてしまうようになったのかなと思います」と述べた。

 フジテレビと言えば、1980年代以降で特に「オレたちひょうきん族」やバラエティー番組や「月9」に代表されるようなトレンディードラマなど、スターが顔をそろえる“派手な”キャスティングが局の特徴となっていた。「楽しくなければテレビじゃない」とのキャッチコピーもあった。

 亀山社長は「すべてが震災(が原因)ではないと思う」とした上で、「その時、(視聴者の)気持ちをくみ取ることができていたのか、いないのか。テレビを楽しみにしていた人たちの期待感は助け合ってる人たちや頑張ってる人を応援することだと思うんですよね」と、震災後のニーズをとらえきれなかったと反省した。

 テレビ離れが指摘される10代、20代をメーンターゲットにしていることが原因ではとの質問も出たが、「誤解があると思うが、10代、20代がメーンターゲットではないです」と明言。番組の枠ごとに、ターゲットを明確にしていると説明し、「お年寄りにも目を向けてもらいたいし、(製作スタッフには)実家にいるお父さん、お母さんにほめてもらう番組をつくることが、その層を取り込むことになると口酸っぱく言っている。ただ、若い人も意識しないと、未来につながらない」と語った。

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