竹田恒泰氏「明るい」新エンブレム望む
日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長を父に持つ、作家の竹田恒泰氏が、アートディレクター・佐野研二郎氏がデザインした2020年東京オリンピックのエンブレムの撤回問題に対する見解を自身のツイッターに投稿。「新しい五輪エンブレムは、黒柱といった、葬式や喪や弔旗を連想させるものではなく、明るいものにして欲しい。国民が誇らしく思えるものにして欲しい」と要望した。
佐野氏がデザインしたエンブレムは、盗作疑惑と同時進行で、ネット上などで“葬式エンブレム”などと評されていた。
また竹田氏はツイッターで、1日に佐野氏が発表した声明文に対して「『五輪のイメージを下げることになるから取り下げる』と言えば、もっと納得できる声明になったはずである」と指摘した。
1日の佐野氏の声明文では「模倣や盗作は断じてしていない」と主張し、撤回理由については、盗作疑惑に対する批判が殺到している状況を「プライバシー侵害もあり、異常な状況」「人間として耐えられない限界状況」とし、竹田氏の指摘する“五輪のイメージ低下”については触れられていなかった。
竹田氏は「佐野氏の宣明文には、エンブレム取り下げの理由は『批判やバッシングから、家族やスタッフを守るため』と書かれている。『東京五輪を成功させるため』ならともかく、家族のためというのは情けない。五輪への情熱はその程度だったか。家族のことを大切に思うのは当然だが、声明で言うべきではない。声明に入れたことによって、五輪への情熱がなかったかのように思われ、本人にとっても不本意に理解されてしまう」とも指摘している。