マンボウやしろ、直木賞狙う

 タレントの小川菜摘(52)とYOU(51)が舞台初共演する「ねじこみ~消える命が入る音~」(9月22~26日、東京・神保町花月)の制作発表会見が31日、都内で行われた。小川は23日に父を急性心筋梗塞で亡くしたばかりだが、会見では「気持ちの整理はなかなかつけられるもんじゃありませんけど、父もミュージシャンをやって表に出ている人でした。私が一生懸命仕事をしてる姿を喜んでくれると思います」と話し、気丈なところを見せつけた。

 小川とYOUは姉妹を演じるが、この舞台の脚本は小川の依頼を受けたピン芸人・マンボウやしろ(39)がたった一カ月半で書き上げた。やしろは「書き始めたのは7月ごろじゃないですか。いつも半年かかるのに一カ月半でしたね。一度は立ち消えになって『これで8月は遊べる』と思っていたら…夏の夜を嫌な気分で過ごしましたよ。忘れられない夏になりました」と振り返った。

 舞台のテーマは「余命短い病人が自分という存在を世の中にどう残すか」という重いもの。小川は「10年前に有名人と覚せい剤をやって、借金まみれになる頭のおかしい姉」、YOUは「中国人とできちゃう頭のおかしい妹」という設定で、やしろの脚本はセリフの量が膨大で、小川が「台本読んで後悔してる」と言えば、YOUも「降板は早めにします」とおどけるほどだ。

 やしろがここまで力が入れるのは、直木賞を狙うという“野心”があるからだ。やしろは「いずれは(脚本を)書籍化したいと思ってるんです。芥川賞をとった又吉君にメールしたんですよ。『又吉君の名前は直樹(なおき)だから、芥川賞と直木賞の両方持ってるじゃないか、ずるいよ』と。そうしたら又吉君から、やしろさんにはお世話になってるから直木賞を渡しますって返事があったんですよ」と2人のやりとりを明かした。

 小川、YOUというモンスター級の出演者を前に、やしろは「この舞台を大成功させて、すごく利己的ですけど、直木賞狙ってるんです」とケロリと言い放った。さて、やしろは直木賞作家となれるのでしょうか。まずは舞台の出来に注目だ。

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