北島三郎 ダービーで歌う気満々だった
5月31日に、競馬の「日本ダービー」が開催され、ドゥラメンテが勝ち、皐月賞に続く2冠を達成した。
そんな今年のダービーで、大きな話題を提供したのが歌手の北島三郎(78)。馬主(名義は大野商事)として所有するキタサンブラックが出走。「勝ったら歌うよ」と宣言していたのだった。
もともとは、同馬が皐月賞トライアルのスプリングステークス(3月22日)を勝った時に「次(皐月賞)に勝ったら歌う」と約束。皐月賞は3着だったが「ダービーで勝ったら-」と再び宣言していた。
ダービーが近づくにつれ「勝ったらホントに歌うのか?」といった声があちこちで聞かれた。リップサービスか?いやいや、北島は本気で歌うことを考えていた。
「次のレースもあるから、さすがに全部は歌えないだろうからね。『まつり』の盛り上がる部分を歌うよ。これが北島まつり~だよ~!ってな」と語っていた。勝った場合、勝利騎手のインタビューはあるが、馬主のインタビューはない。どこで歌うのか。「騎手のインタビューの近くにオレがいれば“歌う”と言っているし、マイクを持ってきてくれると思うよ」。どんなケースにも対応できるように、自身を長年担当する音響担当者も、東京競馬場に駆けつけていた。
馬主歴は50年超。G2、G3のレースは勝っているが、G1はない。「やっぱりG1は一度は勝ちたい」という。実は、数年前のダービーに関するインタビューでも「本当に10万人以上が集まったあの中で、G1を勝ったら、まず芝を走るよ。そして歌う。それが夢。それができたら、悔いないね」と話していた。
実際にこれまでも所有馬が勝つと表彰式では「おめでとう!」の祝福とともに「与作を歌ってくれ!」、「まつりを歌って!」と声援が飛んでいた。そんな声にもいつか応えたかった。
「オレも競馬が好きだ。だから競馬ファン同士通じ合えるものがあると思う。オレが何かやって、喜んでもらえて、盛り上がるならいいと思う」。“歌う”ことには、こんな思いが込められていた。
残念ながら、キタサンブラックは14着。歌うことはかなわなかったが、実際にダービー当日の東京競馬場では「まつりを聴けるのかな」、「まつりを歌うのかな」との声が聞かれた。盛り上がりに一役買ったのは事実だ。
だが、当然、これで終わるつもりはない。「また、歌いそびれちゃった。でも、G1を勝ったら歌うよ」。と北島は負けじと宣言。キタサンブラックは、自陣以外からも「必ず大きいところを1つ2つ勝てる馬。大事にしてください」と言われるという。
いつか、その時は来る。(デイリースポーツ 栗原正史)
