古賀氏、ガンジーの言葉古舘氏に贈る

 テレビ朝日が27日夜に放送したニュース番組「報道ステーション」でコメンテーターの元経産官僚・古賀茂明氏が自身の番組降板を巡り、古舘伊知郎キャスターと激しく言い合った。放送が始まって約20分後に始まり、CMなどを挟んでいったん収束したものの10数分後に再び言い合い、古賀氏は古舘キャスターに「インド独立の父」マハトマ・ガジーの言葉を贈った。

 番組では高村正彦自民党副総裁の訪米などを報じ、古舘キャスターが「国会全般についてどう思いますか」と古賀氏に尋ねた。

 古賀氏は「日本の外交と安全保障は根本から変わろうとしている。国会できちんと議論もないのにアメリカと進めてしまっている。この動きはとんでもないと思う。しかし、国会でも議論にならずマスコミも報じない。おかしい」と安倍政権を批判。古賀氏は「安倍さんと考え方が違う」という意味で「I am not ABE」と書いた手製のカードを手元に置いた。古賀氏は「前回もものすごい批判を受けました。批判されたから言っちゃいけないということになってはいけない」などと述べた。

 古舘キャスターが「共鳴する部分もありますが、はっきり申し上げたいのは、マスコミのいたらなさ、ふがいなさ認めるところもありますが、例えば川内原発について」などとこれまでの報道姿勢を訴え、古賀氏に反論した。

 古賀氏は古舘キャスターに同意しつつ「素晴らしいビデオを作ったプロデューサーが更迭された」と述べると、古舘キャスターは「更迭じゃないと思います。人事のことは分かりませんが…これやめましょう。見ている人は分からない」と話題の転換を求めた。古賀氏は「やめましょう。僕はそんなこと言いたくない」と言って「安倍政権での動き」としたパネルを取り出した。(1)原発推進 自然エネルギー抑制 (2)官僚復権 政府系金融機関トップに天下り次々復活-などと書かれていた。

 古舘キャスターが「古賀さん、ごめんなさい。ちょっと違う」と反論すると、古賀氏は「そういうこと言わないで欲しかったんですよね」と言ってマハトマ・ガンジーの言葉を記したパネルを取り出し「古舘さんに贈りたい」とした。パネルには「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである」と記されていた。

 古賀氏は「自分に言い聞かせています。口論みたいになって申し訳ないんですけど、私が言いたかったのは『言いたいことはそのまま言おう。違う意見があっていい。ウラで圧力をかけたり、官邸から電話をかけてなんだかんだ言うのはやめていただきたい」と述べ、CMに入った。

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