三津五郎さん告別式 木村拓哉ら参列

 21日に膵臓(すいぞう)がんのため59歳で亡くなった歌舞伎俳優・坂東三津五郎さんの葬儀・告別式が25日、東京・青山葬儀所で営まれ、歌舞伎俳優・市川海老蔵(37)ら歌舞伎界をはじめ、多くの著名人、一般のファンら約5000人が参列した。

 06年公開の映画「武士の一分」で共演したSMAP・木村拓哉(42)も沈痛な面持ちで参列した。木村は同作のメガホンをとった山田洋次監督(83)と語り合う場面もあった。

 葬儀では、三津五郎さんの長男で歌舞伎俳優・坂東巳之助(25)が喪主を務め、尾上菊五郎(72)が弔辞を読んだ。

 菊五郎は「若手をかわいがって、育ててくれました。これから3年後、5年後、10年後に君がまいた種が花咲き、実をつけてこれからの歌舞伎をしょって立ってくれるだろうと楽しみです」と感謝の言葉とともに故人を見送った。

 晩年、生け花を好み、楽屋の床に自身の生け花を飾っていた三津五郎さん。祭壇には青色の花が好きだったという三津五郎さんをしのび、青や白色の花4100本が飾られた。

 遺影は09年に歌舞伎座公演などで使用された紋付き写真が使用された。

 戒名は香り漂う芸が客席に醸し出すなどの意味を込め「香藝院爽進日壽居士(こうげいいんそうしんにちじゅこじ)」とした。

 24日には都内の自宅で密葬が営まれ、三津五郎さんは家族に見守られ荼毘に付された。棺には大好きだったお城の本やけいこ扇子などがおさめられた。

 ◆主な参列者◆

 中村吉右衛門、片岡仁左衛門、市川海老蔵、中村勘九郎、前田愛、中村七之助、中村又五郎、中村歌昇、中村種之助、坂東亀寿、片岡愛之助、林家正蔵、林家三平、木村拓哉、国分佐智子、富司純子、山川静夫、山田洋次、柄本明、池上季実子、檀れい、鳩山由紀夫、鳩山幸、仁科亜希子(敬称略、順不同)

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