西内まりや感涙受賞「お母さん獲ったよ」
「第56回輝く!日本レコード大賞」(日本作曲家協会主催)の最終審査会が30日、東京・新国立劇場で行われ、「LOVE EVOLUTION」を歌った西内まりや(21)が最優秀新人賞に輝いた。
名前を呼ばれた瞬間、両手で顔を覆い、号泣。祝福の声に「お母さん獲ったよ!」と震える声で呼び掛けた。
「ありがとうございます。ずっと応援してくれてる地元の福岡のみんな、恩人の方に伝えたいです」と大粒の涙をこぼし、「うれしい~!」と笑顔も見せた。
司会の安住紳一郎アナウンサーから受賞曲「LOVE-」をもう一度歌うように促されると、ピンときていなかったのか、「うわ、ほんとだ~」と周囲をきょろきょろと見回し、「うそだ~」と信じられない様子。黄色いノースリーブのミニワンピースで飛び跳ねながらの涙唱となった。
小学生から水泳とバドミントンに打ち込み、五輪も目指せる存在だった西内。しかし06年夏に故郷の福岡でスカウトされたのをきっかけに音楽やダンスに通うようになり、魅了された。腹筋500回する毎日から夢を軌道修正。07年、ファッション誌「ニコラ」でモデルデビューした。
瞬く間にティーンのカリスマに駆け上がったが、目標の歌手になるまでは8年間を要した。今年の6月に悲願のデビューを果たすと、ロックをシャウトする伸びやかな歌声が話題になった。負けず嫌いな21歳は「まだまだ全然。音楽の深さを追求していきたい」と、ピアノやギターの練習に打ち込んでいる。
来年1月28日には2枚目のシングル「7 WONDERS」をリリースする。「来年は進化の年」と話す、ど根性娘は、どこまでもどん欲だ。