１１月２８日に転移性肝がんによる肝不全のため死去した俳優の菅原文太さん（享年８１）がパーソナリティーを務めていたニッポン放送「菅原文太　日本人の底力」（日曜、前５・３０）が２８日、最終回を迎え、１１年８カ月（全５８４回）の歴史に幕を閉じた。

　菅原さんの最後の収録となった１０月２６日に宇宙物理学者の池内了氏をゲストに迎えた未放送分を放送。菅原さんは原発やｉＰＳ細胞について触れ、「何ごとも疑う。私は疑い深いほうですから、ｉＰＳも真実なんだろうかとどこかで思っている」などと語り、「時間がきてしまいましたので、きょうはこのへんまでにしておきましょう。ありがとうございました」と菅原さんの言葉で終えた。そのあとには、「長い間ご愛聴ありがとうございました。あらためて菅原文太さんのご冥福をお祈りいたします」とのナレーションも加えられていた。

　番組は０３年４月にスタート。各界で活躍している著名人を招き、「これからの日本の行方」について語り合ってきた。