橋下氏 最高顧問はやっぱり「イヤ!」
維新の党共同代表を辞任した橋下徹大阪市長(45)が25日、新たに就任すると発表された「最高顧問」の名称を強烈に拒んでいる件で、命名責任者の江田憲司代表(58)と話し合ったことを明かした。橋下氏は、江田氏との間で「名前とかどうでもいいよねって話になった」とわだかまりはないことを強調。ただ、新役職を受け入れたのかと思いきや「名前はイヤです!」。今後も“改名”は求めてゆくという。
この日、同じく維新幹事長を辞任した松井一郎大阪府知事とともに、大阪市内で「大阪府市統合本部会議」に出席後に会見した。
橋下氏は党執行部が発表した「最高顧問」への就任について、前日24日に「僕、了承した覚えないですよ。最高顧問なんて一番嫌な名前。絶対イヤ!死んでもイヤだ!」と発言。大重鎮のイメージが連想される名称に拒絶反応を示していた。
この日、その後の顛末を聞かれると、正式な手続きで命名したと主張している江田代表と話し合ったことを説明。「名前とかそんなことどうでもいいよねって話になった。こんなことたいした問題じゃないのでね」と“大人の話し合い”だったことを明かした。
ただ報道陣から最高顧問を受け入れたのかと問われると「名前はイヤです!ええ、最高顧問は」と相変わらずで、「名前なんかいらないのに。しっかり江田さんとも話していきます」と“改名”もしくは一党員となることを要求した。
そんな橋下氏に、松井氏が「自分でなんか(名前)考えたらええんちゃう?」と突っ込むと、橋下氏は「自分で言うのもイヤじゃないですか」と照れ笑い。
一方で橋下氏は「どこかの政党だったら、辞めろ、出て行けと言われて引きずり下ろされるところを、維新のメンバーにそういう風にいっていただいて、ありがたいですよ。大変うれしいです」とも。
それでも「僕が最高顧問なんていったらね。僕はそういうのが嫌で、それを否定するような形でやってきたのに、今までやってきたことがひっくり返る」と語り、“絶対イヤ!”の考えは変わらないようだ。