梅宮辰夫 健さんの訃報3、4日前に

目に涙を浮かべて高倉健さんの思い出を語る梅宮辰夫=都内の自宅前
高倉健さんを偲んだ俳優の梅宮辰夫
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 俳優の高倉健さんが都内の病院で10日に83歳で死去していたことを受け、俳優の梅宮辰夫(76)が18日、TBS系の情報番組「ひるおび!」に電話出演し、数日前から訃報に接していたことを明かした。

 梅宮は「実は3、4日前からそれとなく聞いていた。でも、信じたくなかった。一切口外しなかった。ウソだろう、ウソだろうと。自分に言い聞かせた。後輩から聞いたんですが『デマじゃねえのか』と後輩には言った」と沈痛な声で語った。

 梅宮にとって「どういう存在だったか」と聞かれると、「最後のたった1人の生き残りの昭和の映画スター。ああいう人は裕次郎さんが死んじゃった後は健さんしかいなかった。我々の生きがい。非常に悲しいです」と石原裕次郎さんに名前もあげて悲しんだ。

 また、「撮影現場は緊張感のあったか?」との質問には、「お亡くなりになったばかり。あまり不謹慎なことも話せませんが…」と言葉を選びつつ、「非常にユニークだった。一つだけ話しますと、昭和40年くらい。夏でした」としてエピソードを語り始めた。「僕が日焼けしていて健さんに会ったんです。『おう、辰夫。焼けてるな。どこで焼いた?』『アパートの屋上です』『ばかやろう!今からスターになろうと思ってんだろ。わびしいこと言うな。それが本当でもハワイとか、バリ島とか言え。そうしないとスターになれないぞ』と。そのお説教はびっくりしました。健さんから最初の教訓だったです」と振り返った。

 「今、かける言葉は?」と問われると、「どうして逝っちゃったんですか。それしかない。まだまだ生きて欲しかった。我々昭和の映画俳優の心のよりどころでした」と声を振り絞った。

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