西郷輝彦「どてらい男」再放送目指す

 歌手で俳優の西郷輝彦(67)が21日、大阪・関西テレビで会見し、1973年からフジテレビ系で放送された主演ドラマ「どてらい男(ヤツ)」の完全再放送を目指して、残存する録画ビデオテープなどを一般から集める「捜索プロジェクト」を発表した。

 同ドラマは、関テレの制作で73年から4年間放送(全181話)。大阪の機械工具問屋に丁稚奉公に入った、西郷扮する山下猛造が、商人として才覚を現し立身出世を果たしてゆく物語で、最高視聴率35・2%(関西地区)を記録した名作となった。

 西郷によると、数年前にフェイスブックなどで「どてらい男」をネタに投稿したところ、もう1度見たいというファンの反響が殺到。関テレにこれを伝えたが、当時はテレビ局も収録テープが貴重で再利用していたため、同局にもほとんどテープが残っていなかった。各方面に問い合わせを行ったが、現在も2話~6話と、130話~180話分が見つかっていないという。

 このため、西郷が中心となって広く一般に、当時の録画テープなどの提供を求めることになり、西郷は「いま一度、ご家庭の(録画)ストックを見返していただけませんでしょうか」と呼びかけた。

 当時は、まだビデオデッキが一般家庭に広く普及していない時代だっため、提供素材はフィルムや音声だけのカセットテープでも構わないという。同局は提供者に「薄謝」を進呈するとしたが、西郷は「薄謝ではすまないでしょう。僕も個人的にお礼を考えます」と“どてらい?”謝礼を用意することを約束した。

 当時は西郷の自宅には、買ったばかりの大型の録画デッキがあったというが、自身は収録で大阪に滞在することが多く、デッキを操作できる家族がいなかったという。西郷は「僕が持っていれば、こんなことをしなくてもよかったのに。放送後に局からまとめて(録画テープを)もらえると思ってたんですが、くれなかったし…」とボヤきを入れ、笑いを誘った。

 同ドラマは西郷にとっても「10年歌手をやって、次は役者で」と本格的に俳優業に打ち込もうと考えた時期に出会った作品で、思い入れが強い。一部の台本は今も保管しているという。

 「集まったら是非、昼間でも深夜でも再放送してほしいです」と希望。報道陣から、テープが見つからない部分は自分で演じ直してはと問われると「さすがに今、僕が丁稚はヤバいでしょ」とおどけていた。

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