橋下氏 新党名に“維新”存続希望

 日本維新の会の橋下徹共同代表(45)が24日、同党橋下グループが結いの党と合流して結成する新党名に関して「維新」の名前を残すことを希望した。

 大阪市役所で記者団の質問に答えた。維新・結い双方の思惑が交錯する新党名に関して、橋下氏はあくまで「もうこれは国会議員団で決めてもらったらいいと思う」と強硬には関与しない立場を強調した。

 そのうえで橋下氏は「ただ(日本維新で)国政選挙をもう2度やってますんでね。(12年)衆議院選挙の時には1200万人ぐらいの多くの方が『日本維新の会』って名前を書いてくださってるわけですから」と語った。

 結い側には、維新色を薄めたい思惑もあるとされるが、橋下氏は「これやっぱり、名前を浸透させるというのはね。支持を得なくてもいいんですよ、反対でもいいんですけど、『日本維新の会って知ってる?』ってなるまでが大変なんですよ」とも。あまり看板や体裁にこだわりを示さない橋下氏だが、さすがに自身が中心となって「維新」の知名度を全国区にまで押し上げただけに、思い入れも口にした。

 「大阪は大阪維新の会でやっていけばいいけど、そこ(国政での知名度)はよく考えなきゃ」と注文をつけた。

 新党名を巡っては、維新・松井一郎幹事長も、両党の名前を並べるメガバンクの合併時のような案には否定的な見解を示したうえで、認知度で“維新存続”を希望している。

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