ASKA被告保釈 質問に無言 勾留48日

 覚醒剤取締法違反(所持と使用)などの罪で起訴され、警視庁東京湾岸署に勾留されていた歌手・ASKA(本名・宮崎重明)被告(56)=東京都目黒区=が2日午後4時53分、保釈された。黒いスーツ姿のASKA被告は、報道陣の問いかけに無言で迎えの車に乗り込んだ。5月17日に逮捕されて以来、48日間、勾留されていた。保釈保証金は700万円。

 湾岸署に集まった報道陣は200人以上、テレビカメラ約40台。黒いスーツに黒いネクタイ、白いワイシャツ姿で黒いセルフレームのメガネをかけたASKA被告は、署を出る前の自動ドアの手前で一礼。無数のカメラのフラッシュを浴び、1カ月半ぶりに外の空気を吸うと、一瞬立ち止まり、5秒ほど頭を下げた。

 やつれた様子はなく、顔色はよく見えた。

 報道陣からは「歌は続けますか」「何か一言」と声が飛んだが、一切答えることなく、ややうつむきかげんでゆっくりと歩き、ワンボックスカーに乗り込んだ。都内の病院に入院するとみられている。

 ASKA被告の弁護人は6月30日に東京地裁に保釈を請求していた。初公判は8月28日に東京地裁で開かれる。

 一方、ASKA被告とともに逮捕された知人で会社員の栩内(とちない)香澄美被告(37)=東京都港区=は覚醒剤取締法違反(使用)の罪で起訴され、今も勾留されている。栩内被告の初公判は今月22日。

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