NHK籾井会長 辞表返却理由「不要」
NHKの籾井勝人会長(71)は15日、都内で定例会見を開き、今年1月の就任時に全理事に提出させていた辞表を4月に返却したことについて聞かれ、「不要になったから」と語った。辞表について批判が集まった際には「返すわけにはいかない」と返却を否定していた。
籾井会長は辞表返却について「みんな協力して(国会に)予算も通してもらった。しっかりやっていただいている。もう必要ないんです」と弁明した。
今回、辞表を提出させたことで「役員はプレッシャーだったと思う。でもそれは仕事をする上での緊張感。結果的に大いに役立ったと思う」と、執行部の団結につながった、と主張した。
一方で、4月に就任した2人の新理事からは、辞表を預かっていない。方針の転換といえるが、この理由については「新しいから緊張感を持っているので、いらない」と説明した。
籾井会長は1月の就任初日、10人の理事全員に辞表を書くよう求め、「一般社会ではよくあること」と発言していた。
