笑っていいとも!放送8000回

 32年前の番組開始からタモリが司会を務めてきたフジテレビ系のバラエティー番組「笑っていいとも!」(月-金曜、正午~1時)が14日、放送8000回目の節目を迎えた。

 オープニングでは18年前の学生時代にレギュラーを務めていたゴスペラーズがアカペラでテーマミュージックを歌い、タモリや中居正広ら出演者も歌声をつないだ。

 歌詞の最後を「8000回目のいいトモロー!」で締めくくってから、中居が「今日のこの放送が」と振ってタモリが「8000回」と受けた。

 番組開始時から変わらないスタジオアルタを見回して、タモリが「8000回、ここへ来たんだよねぇ」と感慨深げな表情を浮かべると、観客席から拍手が。

 中居が「普通の会社員の人だって、生涯会社に8000回は通わないでしょ。休みや転勤もあるんだし」と改めて驚くと、タモリは「オレ、転勤全くなかったな」と言って爆笑を誘った。

 CMの後はすぐ、名物コーナーのテレフォンショッキングとなり、この日は29年ぶりとなるとんねるずが登場した。

 背後に置かれた29年前に出演した際の写真パネルを振り返って見ながら、石橋貴明が「23か24歳か…」と懐かしみ、話はとんねるずデビュー前のタモリとの因縁にも及んだ。

 とんねるずの2人は高校を卒業してすぐの19歳の時、タモリが審査員を務める日本テレビの「お笑いスター誕生」に出演、「高校生が部室でやるようなことをやって誰もよく言ってくれなかったのに」(石橋)タモリ一人が「お前ら何やってるか分からないけど面白いな」と評価してくれたのだとか。

 「プロでやっていけますかね?」と尋ねると、タモリは「おお、大丈夫」ときっぱり。「その言葉を後ろ盾にやってきました」と、石橋はタモリへの恩を口にした。

 しかしその後、石橋は「なぜ僕たち、レギュラーになれなかったんですかね?」と首をかしげてみせてから、木梨憲武と一緒に「あと10週間、オレたちをレギュラーにして下さいよ」とマジ交渉を始めた。

 「オレが決めるんじゃないから」とたじろぐタモリに、2人は「何らかの形で…カメラとか音声でもいいです」「アルタの近くにホテル取って、呼ばれたらすぐ来ます」と粘り、とうとうタモリも「じゃあオレ、決めてもいいよね」と折れてしまった。

 とんねるずが「レギュラーなってもいいかな?」と確認するのにタモリが「いいとも!」と答えた瞬間、中居らレギュラー陣が乱入し「そんなのダメですよ!」。スタジオ中が大混乱に陥った。

 結局、番組の最後まで居続けたとんねるず。タモリが「本日のテレフォンショッキングは48分22秒で最長となりました」と新たな“伝説”を発表して、記念すべきこの日の放送を終えた。

 テレフォンショッキングは番組開始から延々と続けられている。32年前の第1回は桜田淳子だったが、3月末の最後の日に誰が迎えられるのかも大きな話題となっている。

 「いいとも!」は1982年10月4日「森田一義アワー笑っていいとも!」としてスタートした。当時37歳だったタモリは、大人向けの夜の番組を中心に活躍していたが、「最もお昼にふさわしくない」という逆説的な理由から“大役”に抜てきされた。

 その狙いは当たって放送開始後すぐ人気を集め、視聴率はすぐ同時間帯トップに躍り出た。「世界に広げよう友達の輪」、「そうですね~」などの流行語も番組から生まれた。

 タモリが休んだのは95年、01年、09年の3度のみ。2002年4月5日の5000回では、単独司会者による生放送の長寿記録として2003年版のギネスブックで認定された。

 過去にレギュラーを務めたのは約290人にも上っている。現レギュラーの関根勤は歴代最年長となる28年間、笑福亭鶴瓶は26年間の長期間に渡って出演し続けている。

 「いいとも!」は昨年10月22日の放送の中で突然タモリが2014年3月いっぱいでの番組終了を発表した。

 視聴率は盛時に比べると落ちてはいるものの、依然として昨年1年間の民放同時間帯視聴率では平均6・1%で、25年連続トップを達成した。(数字はビデオリサーチ調べ=関東地区)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス