北島三郎 デビュー52年目で声優に初挑戦

 歌手の北島三郎(76)が16日、都内で、日本音楽事業者協会50周年記念作品となるアニメ映画「ジョバンニの島」(来年2月下旬公開)のアフレコを行い、デビュー52年目にして声優に初挑戦した。

 同作は終戦を迎える1945年の春から始まり、北方領土の色丹島と樺太島を舞台に、戦争の理不尽さと家族のきずなを描く物語。北島は、主人公の少年・瀬能純平の祖父で、色丹島に住む漁師の源三の声を担当した。

 主人公の声を務めた子役・横山幸汰(12)と録音ブースに入った北島は「お子さんたちがうまいから『負けちゃいけねぇ』と力が入ってしまった」と大人げなく?ライバル心を燃やす一幕も。

 故郷の北海道なまりも生かしながらキャラクターに“命”を吹き込み「歌う声とは違いますし、声のツボが違うかな。おじいさんらしく声を出すつもりで、頑張りました」と、初の声優業の感想を語った。

 未知の世界からのオファーを快諾しての声優挑戦だったが「(オファーが)来たものは何でも挑戦しちゃう。完成のない道を結構歩いて来ましたが、お話があれば断ることなく、応えていきたい」と話し、76歳サブちゃんの好奇心はまだまだ尽きることはない。

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