仮釈放の堀江氏 刑務所でメタボ解消
旧ライブドア(LD)の粉飾決算事件で、旧証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)の罪で懲役2年6月の実刑が確定した堀江貴文元社長(40)が27日午前、服役していた長野刑務所から仮釈放された。服役期間は約1年9カ月。
堀江氏は同日午後7時から東京・千代田区のドワンゴコンテンツで記者会見を開き、「万感の思い」などと胸中を明かした。服役中に30キロ体重が落ちたことも明かした。
紺のジャケット、ブルーのギンガムチェックのシャツ姿で、会見場に現れた堀江氏は、入口で報道陣にまず一礼。カメラのフラッシュを浴びながら着席し、「1年9カ月ちょっとの服役を終えて、無事、仮釈放をいただくことができました。いろいろご迷惑をおかけしましたことを反省しております。万感の思い」と言葉をかみしめながら、あいさつした。
1年9カ月の服役中に、30キロ痩せたという堀江氏は、ホリエモンブームに沸いたころの風ぼうとは一変。顔も手足も胴囲も“激やせ”していた。
収監前に「95・7キロ」だった体重は、一時65キロに。会見前に体重計で着衣のまま測ったところ、67・3キロだったといい、「着衣なしなら66キロぐらいだと思います」と笑った。
激やせぶりを指摘した記者には、「なかなか太っている時は信じてもらえなかったんですけど(笑)、もともと痩せてるんです」と笑顔で強調。
「高校、大学の同級生は分かると思うんですけど、今ぐらい(の体重)だったんですよ。でも、プレッシャーでけっこう太るタイプの人間で、酒と食べ物でプレッシャーを発散して…20年間で30キロ太ったんです」と明かした。
会社立ち上げ、株式上場などプレッシャーが続いたことで、太り続けたという堀江氏。04年には10キロほど痩せたものの、「例のプロ野球参入問題(04年の近鉄買収騒動)で太ってしまった」と苦笑した。
会見に先立ち、配信した動画では「おかげさまで毎日健康な暮らしをやっていたおかげで、体重は30キロぐらいやせることができました」と報告。「腹回りもかなりすっきりして、ぜい肉も全部なくなって(笑)、脂肪肝ぎみだった内臓もすべて…先日のメタボリック診断で、おかげさまで超健康体になることができました」と明るい表情で話していた。
1時間10分の会見の最後には「この痛い経験を糧に、2度とご迷惑をおかけしないよう、気を引き締めつつ、新しい価値を創造していきたい」と誓った。
堀江氏は2006年1月、東京地検特捜部に逮捕された。一貫して無罪を主張したが、11年6月20日に収監された。