桂米朝 小沢昭一さんの死に「寂しい」

 亡くなった小沢昭一さんと懇意にしていた落語家で人間国宝の桂米朝(87)が10日、哀悼のコメントを寄せた。

 2人は川柳の会「東京やなぎ句会」の同人であり、また、作家・正岡容(まさおか・いるる)の同門でもあったという。米朝は「演芸評論家であり、作家でもある正岡先生の薫陶を受けた我々は、客席で居並ぶと、必ずどちらからともなく正岡容作の浪曲をうなったものです」と振り返った。

 8月に大阪・サンケイホールブリーゼブリーゼで行われた米朝の米寿記念落語会に小沢さんも訪れ、米朝は「その時、すでに彼は体調が悪かったんですが、座談の途中、正岡先生の話題になった時、いきなり彼は大きな声で『毎度皆様おなじみの、あの次郎長に子分はいるが、強いのばっかりそろっちゃいない、中にゃとぼけた奴もあ~ろぅ』と、『灰神楽三太郎』の冒頭をうなり、会場を大いに沸かせてくれました」と小沢さんの話芸を懐かしんだ。

 この時に会ったのが最後で、「ほんまに楽しかったです。彼がおらんようになって、また寂しさが一つ増えました」と畏友(いゆう)の死を悼んだ。

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